日本学生科学賞山形県審査の結果
今年度の日本学生科学賞山形県審査の結果は,最優秀賞の中では三番目となる県市長会会長賞であった。そして,県代表の三作品に選ばれ,六年ぶりに中央予備審査に出品することができた。その結果は落選となり,十五年ぶりの中央審査進出を逃した。
表題は「斜平山山塊と周辺の地形」,斜平山をほぼ中心に据え,玉庭丘陵から吾妻山の分水嶺まで立体地形図を作成し,特有の地形的な線構造(直線的な稜線と沢筋,低地と山地の境界)を多数見つけることに成功したという内容である。予備審査の講評ではこの部分は高い評価を得たが,今後の研究の進展に期待したいこと,言い換えれば及ばなかった点は,李山のマイロナイトの剪断センスを明らかにした調査(2016)に続く,現地調査をどのように行っていくのかということ,二点目は線構造の認定が恣意的になっている部分があるのではないか,合理的な決め方はないのかということであった。これらの足りなかった点を補えるように,来年度また新たな気持ちで挑戦していくつもりです。